はじめに
当たり前ですが、ベトナム人の価値観は日本人のそれとは異なります。それに伴って、人の価値観や文化以外にも、町並みなどさまざまなことが異なってきます。今回は、ベトナムに住んで驚いたことを10個厳選し、紹介します。
ベトナムではシェアハピ文化が強い
日本人と比べるとベトナム人は良いものを共有しあう、シェア文化が根強いように感じられます。
シェアするものとして、お菓子等の食べ物や女性間では化粧品などをシェアし合うことが多いです。
美味しいと感じたものを周りの人にも「味わって欲しい」、自分が使用した化粧品の効きや発色が良かったから「他の人にも使って欲しい」と日本では少々お節介と思われがちなことを素直に紹介する部分が良いなと感じます。
近年、ベトナム人Youtuberにも化粧品や洋服、食べ物を紹介しているYoutuberも多く、そのようなコンテンツの内容からもシェアハピ文化が感じられます。 今後、参入を考えている会社は、商品をどのように消費者に知ってもらえるか、広めるかというのに参考になる文化です。
扇風機が…
ベトナムに行くと、最初に体感するのはやはり暑くて湿度が高いこと。
そんな暑いベトナムのローカルレストラン等のお店は、ほとんど玄関のなく、オープンの店舗が多いです。そして、エアコンがついておらず、扇風機しか回っていない所がほとんどです。その扇風機の多くは、カバーがついていない裸状態。日本では、「危険、危ない」と感じる方も多いと思いますが、これがベトナムでは普通なのでしょう…。
それでもそもそも取れてしまったのか、外してしまったのか、元々ついていないのか…疑問が残ります。
雨上がりの罠
ベトナムの歩道は少し車道より高くなっていって、ブロックが敷き詰められています。
ブロックの中には、外れていたり壊れているものも多く、そんな歩道は、雨が降ると壊れているブロックとブロックの隙間に雨が入り込んでしまいます。
運悪くその部分を踏むと…足は、雨水にはまり、雨水が下から噴き出てきます…。 靴や顔、洋服にかかってしまうこともあるので、雨が降った後に歩道を歩く時は気をつけて歩きましょう。
路上販売が多い
ベトナムに到着後、道を歩いていて驚くことは路上販売が多いこと。
ベトナムでの路上販売は保健所の許可や届出が必要なく、自由に行うことができますが、タバコの販売は禁止されています。 ベトナムの路上販売は、ファストフードなど、スーパーが街に増えても依然として消えることなく今でも多くの場所で販売しています。路上販売は安くて美味しく、コスパは最強。そんなベトナムの屋台飯は観光のひとつの楽しみであり、国民のお腹を満たす重要な手段のひとつです。しかし、中には衛生状態が良くないお店もあるので、気をつけましょう。
お葬式が独特
ベトナムの葬儀は特に独特の風習が見られます。葬儀場は、主に自宅、葬儀場もしくはお寺で行われます。
葬儀に参加する直結の遺族は、白いはちまきや白装束を身につけます。日本では、運動会や気合いを入れる時にはちまきを巻くことが多いですが、ベトナムでは葬儀時に使用するため普段の生活では使用しないので気をつけましょう。 最も驚くこととしては、最後の見送りの際の音楽。楽器隊が音楽を奏でながら最後の見送りをします。最後の見送りまで賑やかな雰囲気でかつ悲しみのある、日本人からすると独特な空気感を感じます。
結婚式が超盛大
ベトナムの結婚式は日本とはとても異なります。
ベトナムではダンスやクラブミュージックのような音楽が流れ、食事をしてお祝いするというような楽しい式です。日本では一般的に、参列者が100人で多いといいますが、ベトナムでは通常100人以上で500人〜1000人ほどが参加をします。そして、新郎新婦の友達の友達、つまり新郎新婦を知らない人も参加できるというのも驚く点です。
また、ベトナムの結婚式は地方の場合と都市部の場合で内容が異なってきます。地方の場合は新郎新婦の家族、新郎新婦の家族と親戚、同僚や友人と近所の人達の3日間に別れて行われます。
年に2回の女性の日で男性は大変
ベトナムには、1年で国際女性デーとベトナムの女性の日の2つがあります。どちらの女性の日も男性にとって(特にベトナム人の彼女がいる人)は重要です。
ベトナムの女性の日は毎年10月20日、元々戦争時代に戦争に立ち向かった女性たちが英雄として讃えられており、その女性達と現在の女性達への感謝の気持ちを表すために制定されました。
そんなベトナムの女性の日には、感謝の気持ちを表すために花束やお菓子、メッセージカードなどを女性に送らなければなりません。そして国際女性デーも同様です。
そのため女性は年に2回、もしくは、結婚記念日やバレンタインデーを合わせると年に4回男性からプレゼントをもらう機会があるということです。
女性の社会進出が進んでいる国だけあって女性の強さを感じられます。
FreeWi-Fiの多さ
ベトナムではFreeWi-Fiが多くの場所で利用できます。
メールアドレスの登録や月額料金を使用していなくてもインターネットに繋ぐことができるのでとても便利です。
カフェやスーパー、商業施設などで主に使用することができるのでカフェやちょっとした急用でパソコンを使用しなければならない時などに活用すると良いでしょう。
ベトナムのブラックコーヒー
ベトナムにコーヒーが持ち込まれたのは、19世紀頃、フランスの植民地化と共にロブスタ種であるコーヒーノキが持ち込まれました。
ロブスタ種は苦味が強い品種で、日本ではインスタントコーヒーなどで使用されます。
そんな苦いベトナムコーヒーにコンデンスを入れて飲む「Cà fe sữa đá(カフェスアダー) 」が主流です。
カフェなどでは、 「Cà fe đen(カフェデン)」を注文してもシロップが入っていることも多く、少し甘味を感じます。
本当にブラックで飲みたい場合には、「Cà fe đen không đường(カフェデンコンドゥオン) 」と注文しないといけません。
自営業率が高い
ベトナムの街をタクシーやバイクなどで走りながら外を眺めていると、個人商店が多いように見られます。
実際、ベトナムの自営業率は日本よりもはるかに高いことが〜で発表されています。
現代の子供達、中学生や高校生、大学生のなかには自分のお店を持ちたいという夢を持つ人も多いです。
さらに会社で何年か経験を積んだ後、自分でその経験を生かして起業をする人を考える人、する人も多いです。
実際、2011年国際労働機関世界86カ国中3位になっています。さらに、2019年にはASEANで起業家が多い国3位になっています。約8年たっても高い数値を保っており、さらに今の大学生にも企業を志望している人も多いようで、今後も数値が保つようにみられます。
まとめ
ベトナムは日本と似ている部分もありますが、異なる部分も多く生活していると頻繁に驚かされることがあります。そんなベトナムで生活するのは、日本では味わえない感覚や固定概念が壊されとても良い刺激になるでしょう。現地では日本人にとって許し難いことも時々起こるかもしれませんが、寛容な気持ちで受け入れることが非常に重要です。
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