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【ベトナム駐在員必見】ベトナムでの買い物事情を徹底解説(2021年版)

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【ベトナム駐在員必見】ベトナムでの買い物事情を徹底解説(2021年版)

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ベトナムで生活する際に、買い物は欠かせないものとなる。最近では、「ファミリーマート」や「イオンモール」など日系の会社も多く進出しているため、ベトナムにいても日本の買い物を楽しむことができる。今回はそんな日本との関係が進んでいるベトナムで、買い物をする際のコツを4つに絞って解説していきたい。

買い物に適している場所はどこ?

主な買い物をする場所としては、大型ショッピングモールやスーパーマーケット、コンビニなどがある。近年は日系の店舗も増えているため、「ダイソー」や「無印良品」など、日本人が馴染みのある店でも買い物をすることができる。

スーパーマーケット・ショッピングモール

食材をはじめ、洗剤などの日用雑貨、衣類まで幅広く取り扱っているスーパーマーケットの存在は大きい。さらに価格もコンビニ比べて低いため利用しやすい。中でも、日本人にとって馴染みのある「イオンモール」は都市部を中心に年々店舗数が拡大している。モール内にあるスーパーには、イオンオリジナルブランド「トップバリュ」の商品など安価な日本の商品を取り揃えているため、まとめ買いなどにも大変便利である。また、モール内には100円ショップなどもあり、価格は4万VND、日本円で200円と定額ではないものの、日本人好みの商品が多く取り揃えられている。その他に、ローカルのスーパーとして「ヴィンマート」や「コープマート」があり、日本産の食品よりも安価な値段で購入できる。せっかくベトナムで生活するのであれば、ローカルスーパーを利用してみるのも良いのではないだろうか。

ホーチミン市にあるイオンモールタンフーセラドン

コンビニ

ベトナムにも24時間営業のコンビニは多く存在する。日系のコンビニもあるが、そのほとんどはホーチミン市に集中している。中でも「ファミリーマート」の店舗数が100店舗以上と最も多い。ローカルのコンビニの中では「Vinmart+」がホーチミン市に652店舗、ハノイ市に723店舗と圧倒的な数を占めている。店内の雰囲気も日本のコンビニと似ている印象を受ける。例えば、レジ前にはホットスナックやおでんなどが並べられており、小腹が空いた時などに利用しやすい。

ファミリーマートの外観
ファミリーマートの店内

日本の食材はどこで買えるのか?

日本食材は、基本的に「イオンモール」や「イオン・シティーマート」などの日系のスーパーや日本人街周辺の日本食材店で購入することができるが、その他にもローカルのスーパーや韓国系のスーパーでも一部取り扱っている場合がある。また、現在はコロナウィルス感染症の影響に伴い、外に出て買い物をすることが容易ではないため、ネットや電話で注文する食材デリバリーの利用者が増えている。デリバリサービスの中には、日本食レストランなど日本人が運営するデリバリーも複数あるため、利用しやすい。

日本の日用品が購入できる、ハチハチの外観

安全な野菜や食肉

ベトナムで買い物をする際に、日本人が特に気にしているのは食材の安全性ではないだろうか。ベトナム国内でも食の安全への関心は高まっており、特に富裕層や外国人を中心にスーパーやオーガニック食材店の人気が高まっている。特に輸入食材を取り扱う店では、GAP認証をうけた野菜や品質管理の行き届いた食肉などが多く売られている。また、ベトナムのスーパーで野菜を購入する際に注意しておきたいのが、値札のついていない野菜である。通常値札のついていない野菜は、レジに行く前に野菜売り場付近にある計量カウンターでスタッフに計量と値札シールの貼り付けをしてもらう必要がある。これをしないでレジで会計を済まそうとすると、突き返されてしまうので、注意が必要である。

スーパーに並ぶオーガニック野菜

日本人には馴染みのない値段交渉の文化

日本にはあまり見られないが、ベトナムでは値段交渉をする機会が多くある。例えば、市場で買い物をした際やバイクタクシーに乗った際に、交渉がうまくいくと定価よりも大幅に安い値段で購入することもできる。また、交渉をすることで現地の人とコミュニケーションの場がうまれ、より楽しく買い物をすることができる。

市場で値段交渉をする

外国人が値段交渉しやすい場所として、市場があげられる。特にホーチミン市の「ベンタイン市場」では、日本語を話せる売り子が多くいるため、ベトナム語があまり話せない外国人であっても問題なく値段交渉することができる。こうした観光客が多く訪れる市場では、売り子が最初の段階でかなり高めの値段を提示するケースが多いため、半額程度の金額を目標に、交渉を始めるのが妥当である。一方、ローカルの市場では既に適正価格で売っており、値引きできない場合があるため、注意が必要である。また、値引きの度合いも人によって異なることも頭に入れておくべきである。安く買うためのコツとしては主に3つある。一つ目は、売り子に安く売ってほしい姿勢を見せること。簡単なベトナム語のフレーズを覚えて話してみたり、笑顔で交渉することで、コミュニケーションが円滑に進められる。二つ目は、まとめ買いをすること。売り子も多く買ってほしいため、多く買う姿勢を見せれば、その分安く売ってくれようとする。この方法はローカルの市場でも通用するケースがあるため、非常に有効である。三つ目は、なかなか交渉が進まない場合に有効な最終手段で、自分の望む値段で売ってくれないなら買わないという風に帰るそぶりを見せてみる。すると、提示価格が破格でなければ、交渉が成立する。

バイクタクシーで値段交渉をする

バイクタクシーといっても、近年はほとんど「Grab Bike」などの配車アプリを利用するケースが多い。そうしたアプリは事前に金額が設定されているため、交渉の必要がないが、道端に止まっているバイクなどを利用する場合は基本的に値段交渉が必要になる。値段の目安としては半額程度であるが、荷物が大きい場合など状況によって値段が変わることもあるため注意する必要がある。

外国人が得をすることも

外国人と比べてベトナム人のほうが値段交渉に有利なイメージをもたれるかもしれないが、実際はそうでもない。というのも、外国人でもベトナム語で交渉してみたりと、コミュニケーションしたい姿勢を見せることで、気前良く安い値段で売ってくれるケースが高い。

ベトナムにおけるチップの概念

日本と同様にベトナムも、基本的にチップの習慣はない。しかし、ちょっとしたお礼に2万VND、より感謝の気持ちを示すために5万VNDをチップとして支払うといい。また、少額のおつりをチップとして残すこともある。

100,000ベトナムドン紙幣

マッサージ

チップに関して最も注意すべきなのは、フットマッサージだ。筆者も実際にベトナムのマッサージ店に足を運んだことがあるが、日本に比べて2分の1程度の価格で施術できた。そのため、多くの外国人が利用したいサービスであり、注意も必要だ。日本人の基本的な感覚として、チップは「特別なサービスをしてもらったときに払うもの」であり、「相場は10%」という考える場合が多い。しかし、フットマッサージは基本的にチップの支払いが必須となっている。イメージとして、チップは「マッサージ担当者への支払い」で、マッサージ料金は「施設使用料」といったところだ。チップの価格としては、基準として「何時間マッサージをしてもらったか」である。基本1時間のマッサージで5万~10万VND程度のチップを支払う。格安のマッサージ店では客からのチップで生計を立てているマッサージ師もいるため、施術後にチップを要求してくることがある。そうしたことを防ぐために、事前に受付で金額を確認しておくべきである。また、日本人街などに立ち並ぶ日本人をメインターゲットとするマッサージ店では、チップ込みの料金設定をしていることが多い。そうした店には料金表に「チップ込み」と明記しているため、日本人にとっては安心である。そうした店には日本語で対応できるスタッフもいるため、初めて利用する日本人はそうしたマッサージ店を選ぶといい。

Van Xuan Foot Massage店

ゴルフ

ベトナムでは通常一人のプレーヤーに一人のキャディがつく。支払いのタイミングと値段としては、ラウンド後に20万~30万VND程度のチップを渡すのが妥当。

ホテル

基本的に不要だが、チェックインの際、部屋まで案内してくれたスタッフに2万VND程度のチップを渡すと、滞在中気を利かせてくれる。特に高級ホテルでは、ベッドメークの人用に枕元に2万VND程度のチップを置くのが一般的とされる。

レストラン

基本的に不要だが、会社のパーティーを催した際など、規模に応じて5万~10万VND程度のチップを渡すと喜ばれる。

デリバリーを活用して、より手軽に買い物をする

ベトナムはバイクの利用者が多い国であり、バイクでのデリバリーサービスも日本に比べて発達している。特に新型コロナウィルス感染症蔓延に伴い、ベトナムで生活する人々にとって、デリバリサービスは欠かせないものになった。

食事のデリバリー

レストランが独自にデリバリーサービスを行っていたり、最近は複数のデリバリーのポータルサイトなどから手軽に食事を注文することができる。日本では2020年から「UberEats 」の利用者が増えたが、ベトナムではそれ以前に「Grab Food」や「DELIVERY NOW」などのサイトが人気である。

Grab Foodの広告

スーパーで買った物を家まで運んでもらう

大きなスーパーや、アパートに併設されているスーパーでは、購入したものを家まで届けてくれるサービスがある。店舗によって「50万VND以上の会計で無料デリバリー」などの条件が設定されている。手続き方法としては、レジ付近にあるカスタマーセンターでカウンターのスタッフに宅配を申し出て、レシートを見せ、品目をチェックしてもらい、指定の伝票をもらう。そこに、届け先の住所・部屋番号・電話番号を記入し、配達時間を確認しサインをしたら手続完了。

バイク便を利用する

バイク便アプリの中でも有名なのが「Grab Food」で、配達員をアプリで呼び出し、荷物を渡すと指定の場所まで荷物を届けてくれるバイク便サービスである。2kmまでが定額1.5万VNDで、それ以降は配達先までの距離に応じて+5000VND/kmと設定されている。アプリは英語対応のため、ベトナム語ができなくても利用可能である。また、「Giao hang tiet kiem」

などの、市内から市内に配達する場合、距離に関わらず定額で2万VND、日本円で93円程度と、より安価なサービスもある。しかし、これらのサービスはベトナム語でしか対応していないため、外国人にとっては少しハードルが高い。

参考

OUR TRAVEL MIX『23 Best Things to Buy in Vietnam – 2021 Vietnam Shopping Guide』
https://www.ourtravelmix.com/23-best-things-to-buy-in-vietnam-ultimate-2019-guide/

thkJAPAN『ホーチミンのコンビニといえばファミリーマート!現地スタッフ本気のおすすめ商品10選』
https://www.tnkjapan.com/blog/2019/12/14/family_mart/

TRAVELWITHKAME『ホーチミン市内からイオンモールタンフーセラドンへの行き方!!無料シャトルバス!!(分かりやすい写真付き)』
https://travelwithkame.com/entry/aeon-mall-tanphu-20190409

AgeCode『【Hachi Hachi】ベトナムなのに日本の日用品生活雑貨が揃うお店-ハチハチ-をご紹介!』
https://agecode.co.jp/hachi-hachi/

TopList『Top 9 Cửa hàng cung cấp rau sạch chất lượng nhất tại TP.HCM
https://toplist.vn/top-list/cua-hang-cung-cap-rau-sach-chat-luong-nhat-tai-tphcm-26791.htm

HISベトナム支店『ベンタン市場観光情報』
https://his-discover.com/vietnam/hochiminh/sightseeing/ben-thanh-market/

Tripadvisor『Van Xuan Foot Massage』
https://www.tripadvisor.com/Attraction_Review-g293924-d6956655-Reviews-Van_Xuan_Foot_Massage-Hanoi.html

Magical ET『Den charmiga Vietnam – Valuta i vietnam』
http://magicalet.blogspot.com/2011/09/den-charmiga-vietnam-valuta-i-vietnam.html

BRIDGE『ベトナムでフードデリバリー戦争勃発ーー1年で1日の利用者数は250倍、シンガポール発のGrabfoodが一歩リード』
https://thebridge.jp/2019/07/vietnam-food-delivery-market-is-battlefield-for-four-asian-unicorns-pickupnews

(閲覧日は全て8月13日)

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